夜中、トイレに行けない件について
夜中3時過ぎに目が覚める。 またこの時間に目が覚めた。そしてトイレに行きたいけど怖くて行けない。
この時間、 幽霊が出やすいと言われる丑三つ時、まさに幽霊のゴールデンタイム。
外は雨降ってるし、雨音が俺の恐怖心を駆り立てる、どうしよう、いいのか俺?このままトイレに行けなくていいのか?いつもの葛藤が始まる。
怖い気持ちを紛らわせようと電気をつける。
なんかホッとしてテレビつけたら深夜の通販番組やってるけど、
まるで全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガーのようなボディビルダーが腕立てしながら『やぁハニー、調子はどうだい?』とか言ってくるから、『俺はハニーじゃねぇ、調子もよくねぇ』と切り返す。
そうこうしてるうちに、5分経ち、10分経ち、早くトイレに行ってスッキリして寝たいけど、この時間は正に幽霊のゴールデンタイム。
売れない幽霊達が売れよう売れようと、この部屋のドアの向こうで俺が来るのを待っているのではないか?とか考え出したらもう怖くて無理。
気を紛らわせようとテレビを見たら、さっきのアーノルド・シュワルツェネッガーのようなボディビルダーが、同じボディビルダーを肩車してダンベル持って
『グオオォォ・・』
とか言いながらスクワットしてる。彼も俺と同じく葛藤しているのだろうか?
トイレの我慢も限界に近付いてくる。このままだと確実に漏らしてしまう。
時計を見るとそろそろ4時やから、幽霊のゴールデンタイムも終了。いや、 アディショナルタイムは5分か?
そんな事を考えながらふと、ドイツの哲学者・ニーチェの言葉を思い出し、本を見ると、
『恐怖心は自分の中から生まれる』
この世の中に生まれる悪の3/4は、恐怖心から起きている。
恐怖心を持っているから、体験したことのある多くの事柄について、なおまだ苦しんでいるのだ。
それどころか、 まだ体験していないことにすら恐れ苦しんでいる。
しかし、 恐怖心の正体というのは、実は自分の今の心のありようなのだ。
もちろんそれは、自分でいかようにも変えることができる。自分自身の心なのだから。
そしてテレビを見ると、 アーノルド・シュワルツェネッガーのようなボディビルダーが『早く決断して楽しもうぜ!』とか言ってる。俺、ついにトイレに行くことを決断。
部屋のドアを開けてからのトイレに行くまでの時間がとても長く感じたけど、トイレに行ったことによってそのあと、気持ちよく眠れました。
夜中、普通にトイレに行けるようになりたいと思う今日この頃です・・・